子どもに「お金の話」ってどう伝える?我が家が日常の中で始めた小さな工夫

暮らし・ライフプラン

「子どもにお金の話、いつからどう伝えたらいいんだろう」と悩んだことはありませんか。

我が家でも長女が小さいころ、ふと「お金ってどうやってもらうの」と聞いてきたとき、
すぐに答えられず言葉に詰まったのを覚えています。
お給料で、と返したものの、
その先をどう続けたらいいか分からず会話がそこで終わってしまった。
あのときの気まずさは、今も少し残っています。

「教える」より「日常の中で渡す」

お金の話は学校では深く扱われませんし、
家でも改まって伝えようとするとお説教っぽくなりがちです。
親としては「ちゃんと伝えたい」と思うのに、
いざ向き合うと正解が見えなくなって止まってしまう。我が家もずっとそうでした。

ただ、ふり返ってみるとお金の感覚は本やセミナーで身につくものではなく、
生活の中で「自分のものとして扱った経験」が積み重なって育つものなんじゃないかと思うようになりました。
だから我が家では、難しい話をかみ砕いて伝えるより、生活の延長線上に「自然にお金と関わる場面」を一つ置くほうにかじを切りました。

我が家のお小遣いは「お手伝い制・1回10円」

我が家のお小遣いはお手伝い制で、1回10円。
お皿を運ぶ、洗濯物をたたむ、玄関の靴をそろえる。
そういう小さな仕事を1回こなすと、10円分の権利が発生します。

ここで一つだけルールを置いていて、
「やった分は自分でメモして、自分で月末に集計して、自分で報告する」
という仕組みにしています。
報告された分だけ、月末にまとめて渡すかたちです。

最初は親が記録してあげようとしたのですが、
それだと結局「親が管理しているお金」になってしまう感じがして、
思い切って子ども自身に任せることにしました。
妻と話したときも、「自分で書かないとたぶん分からないままだよね」という結論で意見が一致したのを覚えています。

始めた最初の月は、紙のはじっこにぐちゃぐちゃと殴り書きしていただけのメモが、
3ヶ月もすると自分でノートを用意して日付ごとに書き始めるようになって、少し驚きました。
次女もお姉ちゃんを真似してメモを始めて、字はまだたどたどしいですが、
自分の労力と引き換えにお金が手元に来る感覚は伝わっているようです。

続けてみて感じている、3つのポイント

この仕組みを続けてみて、
これは「お金教育」というより「自己管理の練習」に近いと感じています。
我が家でうまく回っていると感じる理由を、3つに整理してみました。

1.単位を小さくする

1回10円という金額は、大人から見ると小さく感じますが、子どもにとっては「これはやる」「これは面倒だからやらない」と自分で判断できるラインに収まっています。
金額が大きすぎると親側の期待値も上がってしまい、
どこか「やらせている感」が出るのも避けたかったので、
小さい単位は意外と大事だなと思っています。

2.集計まで本人にやってもらう

お金は受け取って終わりではなく、
「いくら働いて、いくらもらえるか」を自分の頭で計算する過程まで含めて、
初めて自分のお金になっていく感じがします。
我が家では月末に「今月いくらだった?」と聞くだけで、計算は本人。
間違っていたら本人の責任、ということにしています。

3.親はなるべく管理しない

正直、横から口を出したくなる場面はあります。
メモをし忘れて1回分逃しているのを見かけたときは、
つい「あれもやってたよね」と言いそうになる。
でもそこを親が代わりに数えてあげると、せっかくの仕組みが崩れてしまいます。
本人の責任の範囲は本人に任せきる、というのは続けるうえで一番難しい部分だと感じます。

はじめるときは、完成形を目指さなくていい

もしこれから始めるなら、いきなり完成形を目指さなくていいと思います。
我が家もまずは「1回10円」と「自分で書く」だけからスタートして、
集計は最初は親が一緒に計算していました。
慣れてきたら少しずつ本人に任せて、いまはほぼ自走しています。

ハードルは思っているよりずっと低くていいと思います。
完璧なルール表を作って渡しても、子どもは続けてくれません。
むしろ親側が「メモが乱暴でも責めない」と決めておくほうが、長く回ります。

まとめ

子どもへのお金の話は、伝えようと言葉でまとめるほど、本人には届きにくい気がしています。
それより、生活の中に「自分でお金を扱う場面」を一つ用意して、ちゃんと任せきること。
これだけで、お金との関わり方は少しずつ自分のものになっていくのを感じます。

長女も次女もまだ試行錯誤中です。
それでも、子どもが自分のメモを見ながら「今月いくらだったよ」と報告してくる姿を見ると、
これでよかったかなと小さく思います。

我が家のやり方が正解とは思いません。
ただ、お金の話を改まって座って伝えるよりも、こういう小さな仕組みを生活に置いておくほうが、たぶん伝わるんじゃないか。
最近はそう感じています。

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