世帯年収900万で2台目の車は現実的か検証した

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近所の家が2台目の車を買った日

先日、近所の家が2台目の車を買ったのを見かけました。 新車の軽自動車で、奥さまが通勤用に使うようです。 年収帯はおそらく我が家と似たあたり。 それを見たとき、ふと心がざわっとしたのを覚えています。 我が家は世帯年収で言うと900万を少し超えるあたり。 数字だけを見れば「2台目くらい買えるのでは」と思われそうな水準です。 でも、実際に手を出すことを考えると、余裕をまったく感じないのです。 なぜ同じような年収に見える家庭で、ここまで感覚が違うのか。 モヤっとしたまま流すのも気持ち悪かったので、 ちゃんと数字に落として確かめてみることにしました。

年収だけで見ると、抜け落ちる視点がある

先に結論めいたことを書いておくと、車2台持ちを「いけるかどうか」で判断するとき、 年収はあまり頼りになる指標ではない、という感触でした。 我が家で意識しているのは、「フロー」と「ストック」の切り分けです。 フローは、毎月入ってきて毎月出ていくお金のこと。 手取り、生活費、月々のランニングコストがここに入ります。 ストックは、手元に貯まっているお金。 現金貯金、NISA、生活防衛資金などがこちらです。 2台目の車を考えるとき、多くの人はフローだけで判断してしまいがちです。 「月1万円くらいなら払えるよね」というあれです。 でも車は、買った瞬間にストックから一括で数十万〜数百万がごそっと抜けて、 しかもランニングが10年単位でフローを削り続けます。 ここが一番見落とされやすい構造だと感じました。

軽を1台追加したら、月いくらかかるのか

中古の軽自動車を1台追加したと仮定して、我が家の前提で試算してみました。 車両価格150万円、10年乗る想定、年間5,000kmくらいのサブ用途。 任意保険は2台目割引を入れて月2,000円ほど。 ガソリンは月4,000円台、消耗品をならして月1,000円弱。 ここまでで月次のランニングは7,000円くらいに収まります。 これに年1回の自動車税と、2年に1回の車検代を月割りで足していくと、 年間合計はおおよそ13〜14万円。 月換算で1万円ちょっと。数字だけ見れば、たしかに「払える」レンジです。

「払える」と「家計が持続する」は違う

でも、本題はここからでした。 我が家は普段、貯金シミュレーションの表で 10年以上先までお金の推移を見るようにしています。 そこに今回の軽追加を反映させてみたのです。 見えてきたのは、下の子が大学を卒業するあたりのタイミングで、 現金貯金が防衛資金のラインを割り込む、というシナリオでした。 最初の150万円の一括購入と、10年で積み上がるランニング費。 合わせて、だいたい280万円くらいが将来の貯金から消える計算になります。 単体で見れば、取り返しのつかない金額ではないかもしれません。 ただ、子2人の大学進学と重なる時期に防衛資金を割り込むのは、 我が家の優先順位からするとかなり厳しい。 「いざというときの現金が細っている状態で、大学の学費が立て続けに出ていく」 という未来は、どうしても避けたいと感じました。 月1万円は払える。 でも家計として持続するかどうかは、まったく別の話でした。

現実的な年収ラインを考えてみる

では、いくらの世帯年収なら2台目を無理なく吸収できるのか。 ざっくりと試算してみました。 今の支出構造を変えないまま、防衛資金を崩さずに10年後も安心できるラインで考えると、 おおよそ世帯年収1,000万〜1,050万あたりがひとつの目安になりそうです。 もしくは、 NISA積立を一段落させて運用に回す、 教育費の前提を少し引き下げる、 遊興費の積立を抑える、 といった「何かを犠牲にする」選択とセットで成り立つ、というイメージでした。 ちなみに、我が家は駐車場代がかからない前提で計算しています。 これが月1万〜2万円かかる地域だと、同じ年収でもさらにきつくなるはずです。

年収より、フローとストックで判断する

今回のシミュレを通して、 自分のなかで改めて意識したのは、「買えるかどうか」は年収ではなく、 長期の貯金推移で判断するという姿勢でした。 月1万円なら払えます。だから月次で見れば、多くの家庭は2台目を持てるように見える。 でも、10年後に防衛資金を割り込んでいるかどうかは、 長期のシミュレに落とさないと見えません。 住宅ローンの変動金利も、ここ最近は少しずつ上がってきています。 我が家も0.82%から1.07%にじわじわ上がっていて、 フロー側も静かに重くなっているところです。 こういう細かい圧力が重なってくると、 「月1万円」という数字は、やっぱり軽く見られる金額じゃなかったな、と感じました。 2台目を持つこと自体が悪い、という話ではありません。 ただ、決めるときの判断材料を年収ではなく、 家計のフローとストックを両方並べたうえで選ぶ。 そのほうが、あとから「こんなはずじゃなかった」と思う確率をぐっと下げられるはずです。 近所の人の車を見て揺らぎかけた気持ちも、数字に落としてみたら静かに納まりました。 こうやって「なんとなく」を数字に変換するのが、我が家にとっての家計管理の役目なのかもしれません。

2台目の判断のように、大きな支出を「家計のフロー」で測る考え方は、月次の予算管理が土台になります。我が家の毎月の予算をそのまま公開した記事はこちらです。

【家計公開】2026年6月度|共働き4人家族のリアル予算記録

2台目の維持費「月1万円」を吸収するには、まず固定費の整理から。我が家が月1万円以上を捻出した記事はこちらです。

固定費を見直したら月1万円以上浮いた話

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