ライフプランを立てるということは、
老後の金額をピタリと当てることではありません。
実際にライフプランを立ててみて感じた一番の価値は、
「お金が足りるか・足りないかを、自分で判断できるようになる」
この一点でした。
新NISAで投資を始めて習慣になっても、
なぜか将来への不安が消えない。
その理由は、金額の問題ではなく、
この先の人生のおおよその全体像が見えていなかったからでした。
投資を始めたのに、不安が消えなかった理由
2024年のはじめに新NISAで投資を始めて、
毎月の積立にも少し慣れてきたころ。
このペースで積み立てていけば、
どれくらい資産が増えるんだろう。
非課税枠1800万円は本当に使い切れるのか。
そもそも、その金額で足りるのか。
そんな疑問が、自然と浮かんできました。
最初はExcelを開いて、
年表に年齢と積立額を書き並べる、
いわゆる「皮算用」をしていました。
これだけでも、投資元本の推移は見えます。
でも、
このペースは早いのか、遅いのか。
何を基準に「大丈夫」と判断すればいいのか。
その軸が、どこにもありませんでした。
皮算用では判断できなかったこと
積立額 × 年数 × 利回り。
数字だけ見れば、それっぽい将来像は描けます。
でも、それだけでは分からないことがありました。
・教育費が、いつ、どれくらいかかるのか
・車の買い替えや住宅の修繕は、どのタイミングか
・老後は、年いくらあれば生活できそうなのか
これらが、同じ時間軸に並んでいなかったんです。
要するに、
この先に発生する支出を、ほとんど把握できていなかった。
だから、
「足りるかどうか」が分からない。
分からないから、不安が消えない。
今思えば、不安の正体は
お金が足りないことではなく、
全体像が見えていないことでした。
やったことは、意外とシンプルだった
ライフプランを作るといっても、
最初から完璧な数字を出したわけではありません。
やったことは、かなり単純です。
・Excelで年表をつくる
・収入・支出・イベントを同じ表に並べる
・仮でいいから数字を置く
精度よりも重視したのは、
「一枚で、家計の全体像が見えること」でした。
教育費、特別費、老後支出。
それぞれを分断せず、同じ時間軸で眺めたことで、
お金の流れが一気に立体的に見えるようになりました。
解像度が上がると、判断できるようになる
ライフプランを組んでみて、
はじめて見えてきたことがあります。
・教育費は、この時期にこの金額が必要
・ここまでは現金で備えておく必要がある
・大きな支出が重なるのはこのあたり
・老後は年◯円あれば成立しそう
これらが分かると、
「じゃあ今、どう動くか」を考えられるようになります。
我が家の場合は、
・NISAの非課税枠1800万円は、50代を目途に埋めきる
・その後は運用を続け、65歳以降に取り崩す
・子どもが大学を卒業するまでは、現金貯金を厚めに確保
という方針に落ち着きました。
重要なのは、
この判断を「自分で納得して決められた」ことです。
相場に振り回されなくなった理由
ライフプランを立ててみて、一番良かったのは、
投資の調子が良いときでも、
気持ちを持っていかれなくなったことでした。
「もっと投資に寄せたほうがいいのでは」
「貯金は後回しでいいのでは」
そんな考えが浮かんでも、
Excelシートを見るとこう分かります。
「それをやると、教育資金が足りなくなる」
数字が、感情を落ち着かせてくれる。
これは想像以上に大きな変化でした。
株式相場が大きく下落するような場面でも、
メンタル的にはほぼ無風。
生活防衛費を多めに確保していることも含め、
最悪ケースが見えていることが、
安心感につながっていると感じています。
まとめ:ライフプランは「安心感」をくれる
ライフプランをたてたからといって、
将来が完璧に分かるわけではありません。
それでも、
・何を基準に判断すればいいか
・今の選択が、どこに影響するのか
それが分かるだけで、
お金に対する不安は驚くほど整理されます。
ライフプランは、
未来を当てるための道具ではなく、
今の判断を落ち着かせるための地図。
人によっては面倒に感じるかもしれませんが、
家計管理と投資を考えるうえで、
一度は向き合ってよかったと、今ははっきり言えます。

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