家計管理を始めたばかりの頃、
僕は「正しいこと」をやろうとしていました。
支出を減らす。
無駄をなくす。
将来の不安を減らす。
どれも間違っていないはずなのに、
ある日、妻を泣かせてしまいました。
あとから振り返ると、
問題はお金でも数字でもなく、
「正しさの出し方」だったんだと思います。
家計管理を始めた人が陥りやすい「正しさの罠」
家計管理をしっかり進めようとすると、
どうしても頭が「合理性モード」になると思います。
・なぜ必要なのか
・今じゃないとダメなのか
・もっと安い代替案はないのか
冷静に考えれば、どれも妥当な問いです。
でも、これを受け取る準備ができていない相手にぶつけると、
一気にすれ違いが起きることがあります。
当時の僕は、まさにそれでした。
妻の買い物を「正論」で否定してしまった日
きっかけは、本当に些細な買い物です。
妻が「これ買いたい」と言ったとき、
僕は反射的にこう返しました。
「なんで必要なの?」
「今じゃなきゃダメ?」
「もっと安いのがあるんじゃない?」
自分では責めているつもりはありませんでした。
ただ理由を知りたかっただけ。
でもその問いかけは、
妻にとっては尋問のように感じられたようです。
感情が追いつかないまま、
論理だけを積み上げてしまった結果でした。
「ロジハラだよ」と言われた瞬間
やり取りがエスカレートし、
妻は涙を流しました。
後で聞いた話ですが、妻は自分の感情や思いを言葉で表現するのが苦手なようで、
思うように言い返せずにとても歯がゆい思いをしていたそうです。
その中で言われたのが、
「今のあなたの言い方、ロジハラだよ」という一言。
正直、かなりショックでした。
家計を良くしたいだけだったのに。
正しいことを言っているつもりだったのに。
でも今なら分かります。
正しさが、人を追い詰めることもあるということを。
問題は「正しいかどうか」ではなかった
時間を置いてお互い冷静になったとき、
妻はこう教えてくれました。
「買うなと言われたことより、
買いたいと思った気持ちを否定されたのがつらかった」
この言葉で、すべて腑に落ちました。
僕は、
・家計を良くしたかった
・将来が不安だった
でも同時に、
妻の気持ちを受け取る前に、結論を出していた。
それが一番の問題だったんです。
家計管理は「正論」より「順番」が大事だった
この出来事から僕が学んだことは、とてもシンプルです。
家計管理では、
まず気持ちを受け取る
次に背景を聞く
最後に一緒に考える
この順番を飛ばすと、
どんな正論も相手を傷つけてしまう。
家計管理は、
どちらかが「正しい」ことを証明する作業ではなく、
一緒に続けていくための共同作業なんだと思います。
まとめ:家計管理で一番大事だったのは、関係の土台
振り返ると、
このケンカは僕にとって大きな転機でした。
・正しさを押しつけると、心は離れる
・価値観の違いを間違いにしない
・家計管理は、関係があってこそ成り立つ
数字やルールよりも、
まず守るべきものがあった。
家計管理は、
お金の勉強であると同時に、
コミュニケーションの学びでもある。
今は、そうはっきり言えます。

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